スキゾイドの接し方 仲良くなろうとするのは逆効果?

スキゾイドっぽい人が職場にいる。一緒に仕事をするから避ける訳にもいかないし、とりあえず仲良くなりたい。色々なことを知ろうと話しかけたり、遊びに誘っても壁を感じる。どう接すれば良いのか分からない。

そんな悩みを抱えていませんか?

今回はスキゾイドではない方に向けて、スキゾイドの接し方を紹介します。スキゾイドは何が楽で、何をされると嫌なのか分かるようになります。

(スキゾイドって何?という人はこちらの記事か、僕の描いた解説イラスト(ツイッター)をご覧ください)

基本的にスキゾイドは強い感情が苦手です。普通の人にとってなんでもない出来事でも、スキゾイドには大きなストレスになります。

なので、できるだけ距離を取って、構いすぎないようにしましょう。無理に仲良くしようとすると逆効果です。

スキゾイドと接する時はこの3つを意識してみてください。

・感情をできるだけ出さない
・話す回数を減らす
・プライベートについて聞かない
Point

「スキゾイドとは距離を置いた方が上手くいく」そうは言っても、本当にそれでよいのか疑問ですよね。

普通は、他の人から話しかけられなくなったら、嫌われているんじゃないかと不安になります。感情を伝えたり、プライベートなことを話さなければ、心から分かり合えず、いつまでも仲良くなれないでしょう。

しかし、その心配はスキゾイドには杞憂です。適切な距離感は、スキゾイドとあなた、両者にとってメリットがあります。

距離を取るべき3つの理由

「感情をできるだけ出さない」「話す回数を減らす」「プライベートについて聞かない」の3つが、なぜスキゾイドにとって必要なのか、まずその理由について説明します。

スキゾイドは強い感情を受けるのが苦手で、一人になることでエネルギーを回復し、プライベートを聞かれると不安になってしまうのです。

【その1】スキゾイドは感情を受けるのが苦手

スキゾイドは人と話すと精神を消耗します。人と話すことでスッキリする、元気になれる人には理解が難しいとは思いますが、スキゾイドは感情を受け取るセンサーが敏感なので、普通の会話でも感情を受け過ぎて疲れてしまうのです。

怒りや悲しみといってネガティブな感情はもちろん、楽しさ、嬉しさ、好意、期待などのポジティブな感情でも疲労します。

想像してみてください、テンションMAXの松岡修造と一緒にいる、野外ライブに行ってはしゃいでいる状況を。それが毎日続きます。人付き合いは楽しいという人でもグッタリしそうですよね。

あなたが普通に話していても、感情を受け取りやすいスキゾイドにとっては松岡修造みたいなものです。会話自体は楽しくても、体力はゴリゴリ削られていきます。少し物足りないかな?と思うくらいの距離感が丁度良いのです。

元気があるうちは楽しく会話できるスキゾイドも、疲れると表情が固くなり、深い会話もできなくなります。当然あなたとの会話も楽しめません。元気がなさそうだから楽しんでもらおうとグイグイ迫ると、逆に相手を消耗させてしまうのです。

具体的な接し方

感情をできるだけ出さないと言っても、すぐにできる人もいれば、どうしても感情が出てしまうという人もいるでしょう。

そんな人は野良猫に接する気持ちで挑んでみてください。猫を撫でようとして笑顔でズンズン近づいても、警戒して逃げられてしまいます。猫が逃げないようにするには、表情を殺して、静かに、でも安全であると分かる程度の笑顔で近づきます。

スキゾイドと話す時も、いまにも逃げそうな野良猫を相手にするように、静かに接してみてください。

【その2】スキゾイドは一人の時にエネルギーを回復する

スキゾイドは一人になることで精神を回復させます。あなたが友達と遊びに行ったり、デートで元気になれるように、スキゾイドは一人で本を読んだり、散歩したり、絵を描くことで元気になれるのです。

これは内向型の特徴と同じです。人は大まかに外向型と内向型に分けられます。外向型は外部の刺激を受けるとエネルギーを吸収でき、内向型は反対に一人の時間でエネルギーを回復します。

『内向型を強みにする』 では外向型と内向型の違いをこう例えています。

 内向型の人は、充電式のバッテリーに似ている。彼らには、いったんエネルギーを使うのをやめて、充電のために休息をとる必要がある。この休息をもたらすのが、刺激の少ない環境だ。それは、エネルギーを回復させてくれる。そういった環境こそ、彼らの居場所なのである。

一方、外向型の人は、ソーラーパネルに似ている。彼らにとって、ひとりでいること、あるいは、なかにいることは、厚い雲の下で生きているようなものだ。太陽電池板は、充電のために太陽を必要とする。

つまり外向型人間には、外に出て、人と交わる必要があるのだ。

スキゾイドも内向型であり、刺激を少なくして充電する必要があるのです。

スキゾイドが一人でいると、寂しいだろうなと思って遊びに誘ったり、話しかけた経験はありませんか? 彼らに元気を出してもらおうと太陽(人間関係)の元へ引っ張り出しても、あなたのようにエネルギーは回復できないのです。

一人でいるスキゾイドは充電中のスマホのようなものです。無理に話しかけようとせず、そっとしておいてください。

具体的な接し方

話しかける回数を意識的に減らしましょう。内容のない雑談は減らして、実務的な会話に限定すれば、スキゾイドも疲れずにすみます。

スキゾイドが一人でいても寂しがることはありません。本当に寂しい時は自分から仲間に入ります。なので安心して放置してください。

また、直接話すより、文章の方が精神的な負担は減ります。メール、LINE、ツイッターなど、文字での伝達手段があれば、そちらを優先しても良いかもしれません。電話は対面以上に緊張するのであまり使って欲しくないです。

【その3】スキゾイドは自分のことを話すのが苦手

あなたは自分へ興味を持ってくれたら嬉しいですよね。昨日あった面白い出来事や、友達が酔っ払ってやらかした失敗談、恋愛を通して得た自分の人生観を知ってもらいたいはずです。

また、相手のプライベートな話を聞けば、意外な面を知れるかもしれません。(この人、コワモテなのに毎週ケーキ食べるんだ、なんか可愛いな)と共感できれば一気に距離が縮まるでしょう。

残念ながら、スキゾイドは自分のプライベートに興味を持って欲しくはありません。なぜなら自分のことを知られると相手に飲み込まれてしまうような恐怖を抱えているからです。

過去に自分の意見を親に否定され続ける、自分のことを話して、それをネタにイジメられた経験があり、「自分の本心を話すと否定され、支配されるという恐怖」が心の奥に根付いているのです。

あなたが仲良くなろうと「彼女(彼氏)いるの?」「休日は何してるの?」などプライベートな質問をすると、スキゾイドは不安を抱えながら返答します。

大体のスキゾイドは内向的なオタク趣味、変わった趣味を持っていたり、友達が少ない、恋人がいなかったりするので、そこをイジられると不安は増していきます。

あなたの仲良くなろうとする気遣いが、逆にスキゾイドの負担になってしまうのです。

具体的な接し方

プライベート以外の話であれば、自分を否定される心配がないので問題ありません。学業や仕事の話は遠慮せずに聞きましょう。

スキゾイドは一般的な情報、知識、考察といった話題を好みます。仕事での会議や、大学のゼミのように、個人の感情を抜きにしたちょっと堅苦しい話の方が楽なのです。

話題が無い時は、無理に会話を続けようとせずに黙っていても良いでしょう。最初は会話のない気まずさを感じるかもしれませんが、それが当たり前になると気になりません。

それか、他の会話が好きな友人の元へ行っても大丈夫です。スキゾイドは気にしません。

距離を取ることのメリット

感情的に話さない、一人の時間を尊重してくれる、プライベートな話をしない、こうした態度の人は貴重です。

あなたがそのように接していれば、スキゾイドは「プライベートに踏み込まない安全な人」とみなして信頼してくれるでしょう。

元気がある時はあなたと話そうとしたり、面白い情報があったら共有してくれる可能性があります。もしかしたら、ちょっとだけプライベートなことも話してくれるかもしれません。

スキゾイドは人付き合いをしない代わりに、学業や仕事に熱心で、多くの知識や高い技術力があったりします。困った時に、信用できるあなたなら進んで助けてくれるでしょう。

もしあなたが職場の上司で、部下がスキゾイド気質であれば、距離を取ることで仕事の効率が上がります。

職場はコミュニケーションの機会が多く、スキゾイドは消耗しがちです。エネルギーが切れたスキゾイドは、いつも疲れた顔をして、ぼーっとしていることでしょう。元気を出そうとして無理に構わずに、一人の時間を作ってやってください。エネルギーを回復したスキゾイドは集中して業務をこなし、意外なアイデアをひねり出してくれるかもしれません。

まとめ

スキゾイドは、普通の人のように仲良くなろうとしても逆効果です。なぜなら、スキゾイドは感情に疲れやすく、一人の時間がないとエネルギーを回復できず、プライベートなことを話すのが不安だからです。

スキゾイドと接する時は以下の3つを意識してみてください。

・感情をできるだけ出さない
・話す回数を減らす
・プライベートについて聞かない
Point

そうすればスキゾイドはエネルギーを補充でき、効率的に働けます。適切な距離で接してくれるあなたを信頼してくれます。

「孤立しているスキゾイドにも友達を作って人生を楽しんでもらいたい、楽しさを共有したい」という思いがあなたにあるのは、スキゾイドも理解しています。しかし、その親切心を感じているからこそ、無碍に断ることもできずにストレスを抱えてしまっています。

人付き合いが疲れる、ポジティブな感情でも負担になる、そんな人がいることをちょっとだけ意識してもらえると幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございました。