スキゾイドの本 まとめてみた【随時追加】

スキゾイド

僕はスキゾイドという言葉を知って、すぐに詳しい本はないかなーとネットを探し回りました。でもスキゾイドの本って全然ないんですよね。

そんなわけで、僕が今まで読んだスキゾイドに関する本をまとめてみました。

 

何も知識がないなら『パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか』を読む。

スキゾイドについてもう少し詳しく知りたい方は『対象関係論の実践』を読んでみてください。

 

僕は心理学については趣味でちょっと勉強したくらいの素人です。

ここにないスキゾイド関係の本がありましたら、コメントで教えてくださると嬉しいです。随時追加していきます。(日本語の本でお願いします)

 

・難易度(1~5):心理学の専門用語があるか、素人でも読みやすいかで評価。
・充実度(1~5):どれくらいスキゾイドを詳しく扱っているかで評価。
・オススメ度(1~5):僕が「読んで良かったー」と思えたかで勝手に評価。
評価ポイント

 

目次

 

パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか

・難易度: 1
・充実度: 2
・オススメ度:5

パーソナリティ障害全体を扱った本です。境界性パーソナリティ障害や回避性パーソナリティ障害など、パーソナリティ障害を体系的に紹介しています。

ただしスキゾイドの情報は少なめで、真ん中辺りにちょっとある程度。内容もネットで得られる情報+αくらいです。

ですが、専門用語が少なく、実例を載せたわかりやすい内容なため、初めに読む本としてはオススメです。

また、この本でパーソナリティ障害の知識を得れば、より専門的な本を読むとき理解しやすくなります。そういった考えからも読んでおいて損はない1冊です。

 

対象関係論の実践

・難易度:3
・充実度:4
・オススメ度:5

対象関係論を使用した精神障害の臨床例(治療例)について書かれています。

スキゾイドの臨床例には1章分を費やし、かなり具体的に述べられています。

また、対象関係論の歴史も丁寧に説明されていています。個人的にはこちらの方が役立ちました。順序立った構成で、分かりやすく伝えようという気概が伝わってきて好感が持てます。

 

専門用語はバリバリ多いです。精神分析学の基礎用語が分かれば読めるかなーという感じです。

臨床例は、専門用語が分からなくても具体的なエピソードに共感できるので、気軽に読み進められると思います。

 

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パーソナリティ障害とは何か

・難易度:3
・充実度:3
・オススメ度:4

スキゾイドが一番最初に紹介される点で興味深い本です。

パーソナリティ障害の紹介というより、学術的な視点からパーソナリティ障害の分析を行っています。専門用語多めです。

スキゾイドの項目は、スキゾイド気質の方なら共感できる点も多く、ニュアンスで理解できると思います。

パーソナリティ障害をより詳しく知りたいならオススメです。

 

現代対象関係論の展開

・難易度:3
・充実度:3
・オススメ度:3

対象関係論の歴史と、2012年時点での対象関係論に関する最新の情報が書かれています。スキゾイドについても、「スキゾイド再考」という題で考察されています。

最近のスキゾイドの情報が知れるのは良いのですが、スキゾイドの項目自体は14ページと少なめです。

スキゾイドだけでなく、対象関係論自体にも興味があればオススメ度4です。

 

引き裂かれた自己 狂気の現象学

・難易度:4
・充実度:5
・オススメ度:3

精神分裂症(現在の統合失調症)の患者の精神構造を分析した本。文庫本で買えるのは評価ポイント。

スキゾイドも分裂症気質な性格とも言えます。共感できる内容が多く、その精神構造を詳しく知れます。

ただし内容は古いです。昔は、スキゾイドが悪化すると統合失調症になると考えられていて、本書もそれを前提に書かれています。現在は完全に否定されているので、その辺は割り引いて読む必要があります。

しかし、実際の診察で得た鋭い洞察は一読の価値ありです。

 

天才の精神病理

・難易度:2
・充実度:3
・オススメ度:4

ニュートン・ダーウィン・フロイトなど、6人の天才がどんな気質だったのかを記録から分析している本です。

そのうち、ニュートンとヴィトゲンシュタイン2人がスキゾイド気質です。(本文では分裂病と言っている) スキゾイドの一生を知ることができるという点でも貴重な本だと思います。

他の4人は別の精神病なので、スキゾイドの内容という点では薄いですね。

なぜオススメ度4かというと、純粋に物語が面白かったからです。偉人からスキゾイド的な要素が垣間見えるのが好きで、思わずニヤリとしてしまいます。

 

 

人格の精神分析学

・難易度:5
・充実度:5
・オススメ度:2

スキゾイド研究の草分けともいわれるフェアベーンの本。論文3つの構成になっています。

分裂症の心理や成り立ちについてがっつり分析しています。

ただし、古い学術論文なのでめっちゃ難しいです。僕は同じページを3往復しながら気合で読み切りました。半分も理解できなかったので、もっと基礎知識を付けてリトライしたいです。

最初に挑戦するのはオススメしません。

 

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精神分析的心理療法における行き詰まりと 治療機序に関する実証的研究 -スキゾイドパーソナリティの場合-

こちらの論文

・難易度:3
・充実度:3
・オススメ度:3

最近ネットで見つけた論文です。ネット上で無料で見られる唯一のスキゾイド論文かもしれません。(日本語では、ですが)

この論文はスキゾイドの治療過程について研究しています。

治療者はスキゾイドの対応に混乱しています。スキゾイドの視点からだと、一般人とスキゾイドの認識の違いを知るという意味で面白かったです。

 

まとめ

今回はスキゾイドについて書かれた本を紹介しました。

一番最初は『パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか』を読む。

次に『対象関係論の実践』を読むのがオススメです。

 

素人の僕がネットの情報をもとに調べただけなので、もっと良い本はあるはずです。

今後もスキゾイド関係の本を読んだら追加していきます。

もし見つけたらコメントしてくださると嬉しいです。どんなに難しくてもとりあえず読みます!

 

ここまでお読みくださりありがとうございました。

コメント

  1. ほとはと より:

    スキゾイドとは違いますが、中島義道さんの本はどうでしょうか。

  2. ほとはと より:

    やっぱりスキゾイドとは違うのですが、いい本を見つけました。
    「MBTIへのいざない」という本なのですが、
    人の性格について体系的に書かれている本なので、何か為になるかもしれません。
    まだご存じでないなら、よろしければ、どうぞ。

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